
カウンセリングを受けることについて、皆様はどのように感じるでしょうか?
「カウンセリング」と聞くとマイナスなイメージを持たれている方も多くいらっしゃるんじゃないかと思います。
それはどういうことかというと、特に会社に勤めてらっしゃる方については、人事評価に影響するというマイナスイメージをお持ちでないか、ということです。
「〇〇さんはカウンセリングを受けているらしいよ」と自分がカウンセリングを受けていることが同僚に知られた場合、人事評価がマイナスになったり、仕事の重責を全うすることができない、悪く言えば左遷されるるのでは・・・と言うイメージのことです。
一方で、今や「海外ではカウンセリングを受けることは普通だ」ということも一般的に言われるようになりました。
この記事では、「カウンセリングの間違ったイメージ」と「カウンセリングを受けることによって得られるメリット・デメリット」と「実際にカウンセリングを受けたことの実感想」を以下に記します。
カウンセリングの間違ったイメージ
カウンセリングというものは、人によって受けた感想が大きく違うものです。
「カウンセリングなんて受けても意味がない」という意見もあります。
その気持ちもよく分かります。
一方で、私の意見としては、「カウンセリングはとても有効なもの」という立ち位置です。
どんな方でも有効なものだと思っています。
その理由は、「代替手段を探すことが難しいから」です。
「カウンセリングなんて受けても意味がない」という意見の方は、カウンセリングというものを「悩みを聞いてもらう場」という認識で考えている方だと思います。
そういう意味でカウンセリングの有効性を考えたとき、確かにカウンセリングでは解決できないことが多く存在します。
例えば、ある分野で活躍する方が何かに悩んでカウンセリングを受ける場合など、カウンセラーには専門的な意見を求めることができないため、一見すると意味のないことのように思えます。
そういう一面があることは確かです。
ましてや、カウンセラーによっては、「のらりくらりと話を聞くだけ」というサービスを受けているだけのように思えることもあり、要するに「カウンセリングで解決できることなんて、非常に限定的なこと」という意見が「カウンセリング否定派」の一般的な意見であるように私は思っています。
ここでいう「非常に限定的なこと」とは、「心のケアに関すること」を意味します。
そして私も、そういった一面があることは認めているため、否定派の方の意見はよく理解できます。
私がカウンセリングを有効だと感じている理由
では私がなぜ「カウンセリングは誰に対しても有効」と感じているかというと、私が思うに、カウンセリングとは「自己解決の方法を客観的に探る場」という意味があると思っているからです。
回りくどい言い回しで恐縮ですが、「カウンセリング = カウンセラーに答えを求める場ではない」ということです。
カウンセラーに回答を求める方は、カウンセリングに意味を見出せないと思います。
気づくのは、あくまで自分自身なのです。
その題材は「専門的な分野」であっても、「心のケア」であっても、同じことです。
「自問自答するための仲介役」をカウンセラーが担っており、カウンセリングとは、「秘密を守る場」という役目を担っています。
それってどういう意味があるのか? について、メリット・デメリットを交えてご説明いたします。
カウンセリングを受けることによるメリット・デメリット
前項に記載したように、私は「カウンセリング」や「カウンセラー」のことを
カウンセリング = 秘密を守る場
という認識を持っています。
そのうえで、カウンセリングを受けることのメリット・デメリットを以下に記します。
カウンセリングを受けるメリット
カウンセラーの意味
貴方が何かに悩んでいたとします。
「どうしようかな・・・?」
「こっちの方がいいと思うのだけどな?」

どんな人でも、生きている限り、常にあらゆる選択の中から行動しているかと思います。
自問自答をして。
カウンセリングは、別に「心のケア」だけが題材として選ばれるわけではありません。
もちろん、精神的に深刻な傷を負っていて、「心のケア」を目的にカウンセリングを受けることも一般的ですが、何の気なしに迷った日常の出来事や、仕事上のトラブルなんかも、カウンセリングで話をする題材になります。
カウンセラーを介するメリットは、「何かに迷っているならなぜ迷っているのか、何かでトラブルを抱えているならば何が理由でトラブルになっているか」、人に分かるように説明することで、「どういう思いがあって行動しているか、自身の心情を理解することができる」「今後どのように行動するべきか、どのように行動したいと欲しているか理解することができる」というメリットがあります。
実はこれ、一人で自問自答するだけでは、なかなか気づくことができないのです。
「人に分かるように説明していく」という過程が、「自身の心の根底にある何か」を理解する早道になっているからです。
カウンセラーは、時々「なぜそのように思うのですか?」といった問いかけや、「こちらの方が良いように思えるのですが、そうしない理由は何ですか?」といった問いかけをします。
それは、「回答が自然なものと感じられない」「相談者の希望と違ったことをしているような違和感が感じられる」といったときに、問いかけをしてきます。
そういったやり取りが一人ではできないため、カウンセリングが必要となるのです。
カウンセリングという場の意味
カウンセリングが必要な理由がもう一つあります。
それは、カウンセリングは「秘密を守る場」としての意味があるからです。
先ほどのカウンセラーの役割について、「友達や家族で代替できるのでは?」と思われた方もいるのではないでしょうか?
確かにその通りです。
家族や友達、同僚でも誰でも代替可能です。
ですが、自分の心情の全てを理解するためには、自分の全てをさらけ出さないと、「心の根底」にある部分を話し相手が理解することは出来ないのです。
どんな人だって秘密はあるかと思います。
話したくないことや、恥ずかしい過去、思い出したくない過去、家庭環境やこれまでの学業のこと。
特に会社の同僚などの場合、カウンセリングを受けることすら言えないのですから、そういった過去の自分をすべて話すことは難しいのではないでしょうか?
カウンセリングは、そういった秘密をすべて打ち明けて、そのうえで自分の心の声に気づく場という意味があります。
家族や友達にすべてをさらけ出すことができる人は、カウンセラー相手と同じように相談できる相手がいるわけですから、カウンセリングを受けなくてもいいのではないかと個人的に思います。
ですが、すべてをさらけ出すことができない人も多いかと思います。
カウンセリングは、自分のすべての秘密を保全したうえで、相談を受けることができる場という意味があり、「誰であっても有効性がある」と私は考えています。
カウンセリングのメリット = 「秘密を保持」+「他人に自分の全てをさらけ出す」+「客観的な自問自答」 → 「本当に自分が欲していることを導き出す」
カウンセリングを受けることのデメリット
カウンセリングを受けることの有効性は、上記に記した通りですが、「カウンセリングを受けることのデメリット」を考えてみましょう。
第一に、「お金がかかる」ということです。
家族や友達、同僚と話す、取り留めもない会話ではありませんから、仕方のないことですが、明確なデメリットです。
しかし、それ以外で考えたところ、「秘密さえ守っていただければ」何を話したとしても問題になることはありません。
しかしながら、第二のデメリットとして、その人が信頼に足りる相手であるかを見極める必要がある点が挙げられます。
友達や家族ではその心配はありません。
しかし相談する相手がカウンセラーともなると、まず信頼関係を構築する必要があり、その点はカウンセリングのデメリットと言えると思います。
そして、第三のデメリットとして、知らない相手と対面しなければならない点が挙げられます。
しかし、対面で話すのは問題があるという人は、今やオンラインでもカウンセリングを受けることができますので、大きなデメリットにはならないと言えます。
以上、「カウンセリングのデメリットについて」でした。
ご参考になれば幸いです。
カウンセリングのデメリット = 「お金がかかる」+「信頼関係の構築の必要性」
カウンセリングを受けた感想
私がカウンセリングを受けた感想、実体験として、有効性を感じることが出来たように思えます。
「私が何を大事に考えているか」
「私の価値観の根底にあるもの」
それを導き出してくれたからです。
カウンセラーは解決策を教えてくれる人ではありません。
私自身の気づきをサポートしてくれる人だと私は思います。
私が成長していく過程で、何を感じ、どのように考え、大切にしているものは何なのか?
人生で迷ったとき、トラブルにあったとき、嫌な思いをしたとき、解決策にはならないかもしれませんが、どのように行動するべきか、自分の心の声に気づくことができるようになります。
そのサポートをしてくれる人がカウンセラーで、それをするには私の情報をすべてさらけ出す必要があり、その秘密を守ってくれる場がカウンセリングです。
そういった意味では、どんな方にもカウンセリングは有効であると言えるでしょう。

記事をご覧になっていただいてありがとうございました。カウンセリングは決してハードルの高いものではありませんので、気軽に一度受けてみることをおススメします!
