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【皇室】三種の神器について【神事】

  • 2020年11月10日
  • 皇室
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当ブログ「根拠のとびら」では皇室関連のニュースについても記事にしたいと思っています。  
今回のテーマは「三種の神器」について。
当ブログでは皇室関連の記事を何点か紹介していますが、皇室や祭事に関して、一般人にはあまりなじみがないものではないかと思います。

ものすごくシンプルに説明すると、現在第126代の天皇陛下が即位していて、その父方の血筋をたどると初代天皇である神武天皇に繋がり、その神武天皇は日本を建国された方であり、神武天皇は天照大御神(あまてらすおおみかみ)の五世孫となります。
つまり、天皇陛下は日本神話から繋がる伝統に生きていらっしゃるというわけです。

今回のテーマ「三種の神器」とは、歴代天皇が神話より伝世してきた宝器のことです。

【ニュース】立皇嗣の礼にあわせ伊勢神宮などで「奉告祭」

先日、以下のニュースが報道されました。

秋篠宮さまが皇位継承順位1位の「皇嗣」となられたことを広く内外に伝える「立皇嗣の礼」にあわせて、伊勢神宮など皇室とゆかりが深い各地の神宮などでは、「奉告祭」と呼ばれる神事が行われました。

以下、全文を読む。

ニュースの内容は、皇室とゆかりが深い各神社で、「立皇嗣の礼」に合わせて神事が執り行われた、というものです。

ニュースで報道されているのは、三重県の伊勢神宮、そして愛知県の熱田神宮です。

他にも、島根県の出雲大社や、各県の様々な神社でも神事が行われました。
神社ではありませんが、東京タワーでも特別ライトアップが行われたそうです。(笑)

画像は「株式会社TOKYO TOWER」より引用。

東京タワーもライトアップしたんですね! とっても綺麗です!

ところで、「皇室とゆかりが深い神社」とは何でしょうか?
ニュースでは、伊勢神宮、熱田神宮がメインで報道されていましたが、それはなぜでしょうか?

「三種の神器」の種類と現在の保管場所

日本国憲法によると、「天皇」は日本の象徴となっています。
初代天皇が日本を建国し、その歴史が現代にも続いているからです。
天皇陛下のお姿を通して、日本の歴史が感じられるということですね。

しかし、いくら天皇陛下が日本神話から続く伝統に生きていらっしゃると説明を受けたとしても、そのお姿は一般の男性の方と何も変わりありません。
優しそうなお父様という印象です。

天皇が天皇であるという根拠は、「男系の血筋」を受け継いでいることと、「三種の神器」を継承していることにあります。

以下に三種の神器の種類について説明します。

「三種の神器」の種類

「三種」の神器ですから、3つあります。
以下にその内容を記します。

三種の神器

草薙剣(くさなぎのつるぎ)
八咫鏡(やたのかがみ)
八尺の勾璁(やさかのまがたま)

三種の神器は、剣と鏡と勾玉(まがたま)の三つです。この3種類は、古代日本において、「所有している=支配者の象徴」という側面があったようです。当時のトレンドであったということですね。

歴代天皇が受け継いでいる「三種の神器」について、簡単に説明します。

くさなぎのつるぎ

「くさなぎのつるぎ」は日本神話に出てくる「ヤマタノオロチ」の尻尾です。
天照大御神の弟である「スサノオ」がヤマタノオロチを退治した時に、その尻尾から出てきた剣です。
よく言われる「火で囲まれてしまった際、周りの草を刈った」という理由で「くさなぎのつるぎ」と言われるようになったとされています。
その時草を刈ったのは、有名な「日本武尊(やまとたける)」です。
これはヤマタノオロチの時代からだいぶ未来の話で、12代天皇の息子が「やまとたける」にあたります。
ちなみに、やまとたけるは皇族ですが、天皇にはなりませんでした。
お父さんが12代天皇、13代天皇はやまとたけるの兄弟、14代天皇はやまとたけるの息子です。

やたのかがみ

「やたのかがみ」と後で出てくる「やさかのまがたま」は、同じ時期、同じ場所で作られました。
場所は「高天原」、時期は「天照大御神が天の石屋戸にお隠れになったとき」です。
「高天原」は「たかまのはら」と読みます。
天上世界、つまり日本神話でいうところの神の国です。日本ではありません。
聖書は神がいて大地を作り上げていく物語ですが、日本神話は最初から天上界があって神を作っていく物語と大きな違いがあります。

さて、鏡と勾玉を作ったエピソードですが、天照大御神の弟「すさのお」は、イタズラ大好きで、そんあ弟に手を焼いた天照大御神のは石の戸の中に隠れてしまいます。
天照大御神は「太陽の神」ですから、天界中が真っ暗になってしまい、さあ困ったというときに作ったのが、「かがみ」と「まがたま」です。

「やたのかがみ」は、天照大御神の力で閉めてしまった石戸を、本人の力で開けてもらうため使用した鏡です。
天照大御神よりも素晴らしい神様が誕生されたことをお祝いする祭りを行い、興味を持った天照大御神が扉を開けて、鏡に映った自分を見せるというトンチみたいなお話です。

やさかのまがたま

三種の神器の三つ目は、勾玉です。
上記にあるように、「やたのかがみ」と同時期に作られました。
天の石屋戸の前で行われたお祭りに使用したものです。

天照大御神のお姿を映したというエピソードがある鏡と同様に、勾玉も当時の宝石のようなもので、非常に貴重なものだったようです。

この三つ「剣」「鏡」「勾玉」が三種の神器となります。

「三種の神器」の意味

「三種の神器」は高天原という神々の国で出来上がったものと書きました。
剣はヤマタノオロチの尻尾から、鏡と勾玉は天の石戸屋でのお祭りに際して。

その宝物である「三種の神器」は、天照大御神の孫である「邇邇芸命(ににぎ)」が地上世界を治めるために旅立つ際に、天照大御神から「これを持っていきなさい。」と渡されたものです。
そうして「邇邇芸命(ににぎ)」が地上世界へ旅立った、これが有名な「天孫降臨」というものです。
「三種の神器」はこの時に天上世界から地上世界へ持ち運びされ、代々の天皇へ受け継がれることになるのです。
よって、「三種の神器」に皇位継承の意味があるということに繋がるわけです。



三種の神器の現在の保管場所

さて、「三種の神器」を持つということは、皇位継承の意味があると記述しました。
それでは、その「三種の神器」が現在どこにあるかというと、

剣:熱田神宮

鏡:伊勢神宮

勾玉:赤坂御所(皇居の「剣爾の間」から移動(2019年5月))

ここに保管されています。
そして驚くことに、そのオリジナルは今まで一度も滅失することなく現在も残っているのです。
ただし、三種の神器はどれも見てはいけないものとされており、天皇陛下でも実見が許されません。
見れば命を落とす、という理由で。

三種の神器は今でもオリジナルが残っていて、だけれども誰も見ることが許されません。どんな保管状態なのか、誰一人知ることがありません。この辺の話、とてもロマンのある話だと思います!

ちょっと補足をしますと、三種の神器は「本体」のほか「形代(かたしろ)」と呼ばれる複製品があります。
「形代」は決して偽物というものではなく、本体に宿る御霊を分霊し、形代に宿らせているため、中身は同じものという扱いになります。

皇居には「勾玉の本体」と「剣の形代」「鏡の形代」が奉安されています。
「剣の本体」は熱田神宮に、「鏡の本体」は伊勢神宮に奉安されています。

形代の滅失は何度かありまして、「鏡の形代」は江戸時代に起きた火事において、「剣の形代」は壇ノ浦の戦いの際、安徳天皇が二位尼に抱かれて入水したときにおいて滅失しました。
安徳天皇と二位尼の入水時、「勾玉の本体」と「剣の形代」を抱いて入水しましたが、「勾玉の本体」は数日後に浜に打ち上げられているのを無事発見されたそうです。

よって、三種の神器は滅失した記録があるとされますが、すべて形代のことで、本体から再度分霊し別の形代を作り、皇居に保管しております。
剣も鏡も勾玉も、オリジナルはすべて現存しています。

「勾玉の本体」は危うく滅失するところでしたが、無事回収されたようです。二位尼が幼少の安徳天皇を抱き「波の下にも都がございます」と入水したのは有名な話ですが、あまりに可哀そう・・・

今回のニュースで「皇室になじみが深い」と書かれていることについてのまとめ

今回「立皇嗣の礼」に際し、熱田神宮、伊勢神宮において、神事が執り行われたと報道されています。

熱田神宮には、「くさなぎのつるぎ」の本体が奉安されています。
伊勢神宮には、「やたのかがみ」の本体が奉安されています。

天孫降臨の際に天照大御神から持たされた「三種の神器」、それを代々受け継いできた天皇、秋篠宮さまが皇位継承順位1位の「皇嗣」となられたことを広く内外に伝える「立皇嗣の礼」において、「皇室にゆかりが深い各神社で神事が執り行われた」根拠は、これらのことが大きな理由となるわけです。




今回は皇室ニュースから「三種の神器」についてまとめました。日本の市政を学ぶ上で、日本の成り立ちを勉強することは、非常に重要なことだと私は思っています。皇室関連の式典はとても歴史深いものですね!